韓国南部の慶尚北道・星州のゴルフ場に配備された米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の発射台。国防部は2日、THAADについて「初期運用能力を発揮できる状態」だと伝えた=2日、星州(聯合ニュース)(E
韓国南部の慶尚北道・星州のゴルフ場に配備された米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の発射台。国防部は2日、THAADについて「初期運用能力を発揮できる状態」だと伝えた=2日、星州(聯合ニュース)(E
【ソウル聯合ニュース】米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の発射台が韓国南部・慶尚北道星州郡内の用地に設置された2基とは別に4基が非公開で韓国内に搬入された問題について、青瓦台(大統領府)の関係者は30日、国防部からの報告がなかったと明らかにした。 同関係者は、国防部の国防政策室長が26日に青瓦台国家安保室の鄭義溶(チョン・ウィヨン)室長、第1次長、第2次長への報告を行ったが、THAAD発射台の追加搬入に関する内容はなかったと説明した。 追加搬入された発射台4基を巡っては、国防部から文在寅(ムン・ジェイン)政権で事実上の政権引き継ぎ委員会の役割を果たす「国政企画諮問委員会」への業務報告(25日)で報告がなかったことが問題視されている。 これについて国防部関係者は、国防政策室長が鄭室長に主な懸案事項を報告した際に発射台の追加搬入についても報告したと説明していた。 青瓦台関係者は記者団に対し、「私が鄭室長と第1、第2次長にそれぞれ個別に会って確認したが、(追加搬入について)全く聞いていないという答えで一致していた。国防政策室長が安保室で報告した際の報告書にもそのような内容は全くなかった」と明らかにした。 また、「国政企画諮問委員会への業務報告の報告書にもそのような内容は全くなかった」とした上で、鄭室長や同委員会が発射台の追加搬入について一切報告を受けていないと強調した。 文大統領は30日、発射台がどのような経緯で追加搬入されたかなど真相を徹底的に調査するよう指示した。
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