THAAD余波はスポーツにも…サッカー韓国代表、中国アウェイ戦が”非常事態”
THAAD余波はスポーツにも…サッカー韓国代表、中国アウェイ戦が”非常事態”
韓国のTHAAD(終末高高度防衛ミサイル)配置に中国が反発するかたちで”中韓関係悪化”が進む中、ウリ・シュティーリケ監督率いるサッカー韓国代表にも悪影響を出ている。

ウリ・シュティーリケ の最新ニュースまとめ

 サッカー韓国代表チームは来る23日午後、中国・長沙で中国代表を相手に2018ロシアワールドカップ・アジア地区最終予選A組第6戦に臨む。最下位の中国(勝ち点2)は、韓国がワールドカップ本戦を確定するために必ず勝ちたい相手だ。

 韓国(勝ち点10)は、イラン(勝ち点11)に続いてA組2位につけている。しかし、まだ安心できる時点ではなく、2017年初戦となる中国戦で結果を出すことに集中している。

 試合にだけ集中したい韓国代表チームだが、ここに来て悪材料が生まれた。THAAD配置問題で、中韓関係が悪化の一途を辿っているのだ。中国は、自国民の韓国観光をストップさせるなど、経済的な報復措置に出た。この余波で、代表チームにも暗雲が立ち込める、との分析が提起されている。ワールドカップ最終予選が、中韓”代理戦”の様相となり、いつもに増して激しく過熱しているのだ。

 大韓サッカー協会は試合の2か月前から、国内取材陣の中国取材ビザ発給を推進していた。通常では、3週間ほどで可能となる手続きだが、中国側は未だビザ発給に関する回答を出していない。サッカー協会関係者は「中国側から、遅くてもビザは出すと言われている。しかし、現段階で回答が来ていない」と困惑した表情を見せた。

 また、現地で代表チームと韓国人サポーターの身に安全問題が生じる可能性がある、との観測も出ている。長沙に住む韓国人らは「現在、韓国人に対する中国人の視線は非常に悪い。公安が故意に、韓国人の事業を妨害するという事案も発生している」とし、「韓国人サポーターを集めてスタジアムで応援しようと計画していたが、中国人サポーターからの報復を恐れ、応援をキャンセルした」と明かした。

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