1月の水曜集会=(聯合ニュース)
1月の水曜集会=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者を支援する韓国の市民団体「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)があす3月1日にソウルの日本大使館前で、慰安婦問題の解決を求める定例の「水曜集会」を開く。今回の集会は、日本の植民地支配に抵抗して1919年に起きた独立運動を記念する韓国の「3・1節」と重なることから、1000人ほどの市民が参加すると挺対協は予想する。  挺対協の事務方トップである梁路子(ヤン・ノジャ)事務処長は28日までに、3月1日の水曜集会について「最近若い世代を中心に慰安婦と平和の碑(少女像)問題に対する関心が広がっており、今回は約1000人が集まると予想される」と期待感を示した。 水曜集会は建て替え工事中の日本大使館向かいの歩道で行っている。ここには挺対協が集会1000回を記念し2011年に設置した、慰安婦被害者を象徴する少女像がある。 梁氏は「3・1節に外交部まで行進しようとしたが、許可が下りなかった」と残念がった。それでも集会には、寒さのためにしばらく出てこられなかった慰安婦被害者の女性も出席するという。 挺対協は2012年から、日本政府に慰安婦問題への正式な謝罪と法的な賠償を要求するための「1億人署名運動」を展開している。日本の人口に迫る数の署名を集めて日本政府に圧力をかけたい考えだ。 これまで集めた署名は200万人を超える程度。梁氏は「署名運動の初期には慰安婦問題にかかわる団体が中心だったが、今は韓国政府の態度などのためにむしろ大衆の関心が強まった」と話す。韓国政府が釜山の日本総領事館前にある少女像の移転を要求したことが明らかになった今が、運動を広げる好機とみている。今年、署名集めに特に力を注ぐ考えだ。 少女像については、「これまで少女像の設立を推進、管理する窓口がなかったが、今年正式に『平和碑全国連帯』が発足し本格的に推進されることになり、さらに増えるだろう」との見方を示した。現在韓国各地に設置された少女像は60体程度。3・1節に除幕式が開かれる少女像もあるという。 梁氏は在日韓国人3世だ。1990年代半ば、慰安婦問題が初めて日本で取り上げられた時に受けたショックが、後日、挺対協の活動に飛び込むきっかけとなった。日本社会も当時、慰安婦問題に衝撃を受け、2015年末の韓日政府の合意で再び注目したが、今は韓国との溝が広がっているように見えるという。梁氏は「私たちの立場からすると、ゆがめられた内容がとても増えた」と残念がった。
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