ソウル市内の「LINEフレンズストア」=(聯合ニュース)
ソウル市内の「LINEフレンズストア」=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のキャラクター産業が急速に成長し、文化コンテンツ産業の核心分野として地位を築いている。 韓国コンテンツ振興院が31日発表した資料によると、2015年の韓国のキャラクター産業の売上額は10兆807億ウォン(約1兆500億円)で、前年比11.4%増加した。 韓国のキャラクター産業はこれまで10兆ウォン規模と推定されてきたが、実際に売上高が10兆ウォンを超えたことが今回初めて確認された。 05年の売上高2兆759億ウォンと比較すると、韓国のキャラクター産業の規模は10年で5倍に成長し、年平均成長率では毎年17%ずつ成長した計算だ。 合わせてキャラクター産業の輸出額も05年の1910億ウォンから15年の6436億ウォンへと3倍以上拡大し、年平均成長率は13%を記録した。同期間、韓国のキャラクター事業者の数や同事業に従事する人の数もそれぞれ3倍以上に増加した。 韓国キャラクターの元祖は60年代に発表された長編アニメーション「洪吉童(ホン・ギルドン)」や80年代の漫画の主人公「ドゥーリー」にさかのぼる。 90年代まではディズニーコリアなど海外の配給会社が流通する外国産のキャラクターが主流だったが、97年のアジア通貨危機以降、インターネットの導入とともに「マシマロ」をはじめ「ポンポンポロロ」などの韓国産キャラクターが人気を集め、キャラクター産業が本格的に成長を始めた。 09年以降、スマートフォン時代の幕開けによりカカオトーク、LINEなどコミュニケーションアプリが普及し、「カカオフレンズ」「LINEフレンズ」などのスタンプのキャラクターが韓国のキャラクター産業をリードする主役になった。現在LINEフレンズは韓国に13カ所、海外に24カ所のキャラクターストアをオープンし、カカオフレンズも韓国内23カ所に売り場を持つ。 15年、TVアニメと同時に発売されて玩具市場でブームを巻き起こした「ターニングメカード」など、キャラクター玩具の躍進も目立つ。 コンテンツ振興院は16年の韓国キャラクター産業の売上額を10兆9000億ウォンと推計した。これは昨年のコンテンツ産業全体の推定売上額、105兆2000億ウォンの10%以上に当たる規模だ。同院の関係者は「景気が鈍化しているにもかかわらず、活発な海外進出と国内消費層の拡大によってキャラクター産業は目に見えて成長している」と語った。
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