マティス氏と電話会談する韓氏(国防部提供)=31日、ソウル(聯合ニュース)
マティス氏と電話会談する韓氏(国防部提供)=31日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の韓民求(ハン・ミング)国防部長官は31日午前、マティス米国防長官と電話会談し、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍への配備を計画通り推進することで一致した。また、米国の強力な拡大抑止力提供などで北朝鮮の挑発行為を抑止し、北朝鮮が挑発する場合は直ちに対応できる万全の態勢を維持することにした。韓国国防部が明らかにした。 両氏は韓国と米国が転換期にあることを踏まえ、北朝鮮が状況判断を誤りいつでも戦略的な挑発を強行する可能性があるとの認識で一致した。このため、両国の強固な合同防衛態勢を維持して北朝鮮の挑発を抑止し、有事の際は効果的かつ圧倒的に対応できる態勢を維持することにした。 また、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が「新年の辞」で大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験が最終段階にあると主張するなど、核・ミサイル脅威を高めていることに深刻な懸念を表明した。 両氏は今週、ソウルで北朝鮮の核・ミサイル問題や同盟懸案、相互の関心事などについて議論する予定だ。マティス氏は来月2~3日、韓国を訪問する。 韓氏はマティス氏が就任後初の訪問先として韓国を決めたことを高く評価し、時宜にかなった来韓であり、北朝鮮に強力なメッセージを送る契機になることに期待を示した。 これに対し、マティス氏は北朝鮮の核とミサイル脅威への対応や同盟関係の重要性に対する米国の認識を踏まえ、韓国と日本を初の訪問先に決めたと説明した。 電話会談は約30分間行われた。トランプ氏が主張していた在韓米軍駐留経費の増額問題は取り上げられなかったという。
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