サムスン電子=(聯合ニュースTV)
サムスン電子=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が24日に発表した2016年10~12月期の連結決算によると、本業のもうけを示す営業利益は9兆2200億ウォン(約8946億円)で前年同期比3.1%増加した。四半期ベースで過去最高だった13年7~9月期(10兆1600億ウォン)と同年4~6月期(9兆5300億ウォン)に次ぐ大きさ。 昨年10~12月期の売上高は53兆3300億ウォンで、前年同期比0.03%増加した。 半導体が全体をけん引した。部門別の営業利益をみると、半導体部門は4兆9500億ウォンで、過去最高だった15年7~9月期(3兆6600億ウォン)を1兆ウォン以上、上回った。モバイル向け半導体メモリーの需要が急増し、単価が上昇したため。18ナノメートルプロセスのDRAMと48層の積層構造の「V―NAND」型フラッシュメモリーを量産するなど、競合他社を引き離す技術力が過去最高益に導いたと分析される。 スマートフォンなどのIM(ITモバイル)部門の営業利益は2兆5000億ウォン、ディスプレー部門は1兆3400億ウォン、消費者家電(CE)部門は3200億ウォンと集計された。 16年通期は、売上高が前年比0.6%増の201兆8700億ウォン、営業利益が10.7%増の29兆2400億ウォンだった。 売上高は5年連続で200兆ウォン台を記録した。営業利益は13年(36兆7900億ウォン)に次いで過去2番目の高さとなった。 サムスン電子は今年も半導体とディスプレーを主力とする部品事業部を中心に成長を目指す。 半導体の場合、半導体メモリーのうち高付加価値製品の販売を拡大し、10ナノプロセスのDRAMと64層V―NAND型フラッシュメモリーへの移行を進める。システムLSI(大規模集積回路)に関しては顧客企業の多様化と高付加価値製品の供給拡大、10ナノプロセス製品の供給に注力する方針だ。 ディスプレーは、有機ELパネルのうち高付加価値のフレキシブル製品の外部供給を拡大し、液晶パネルの収益性改善にも取り組む。 IM部門はスマホ市場の成長鈍化が予想されるが、製品の安定性強化を通じ消費者の信頼回復に努める。同時にデザインと機能の差別化、ユーザーエクスペリエンス強化により、ハイエンド製品の販売拡大を重点的に推し進める計画だ。 CE部門はテレビや冷蔵庫のハイエンド製品の販売と、生活家電の企業間取引に対する投資を拡大していく。スマート家電も強化する予定だ。 ただ、今年1~3月期の業績は前期に比べると低下が予想される。サムスン電子関係者は、季節的要因によるテレビ販売の減少とモバイル製品のマーケティングコストの増加を理由に挙げた。
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