外交部の尹炳世長官=(聯合ニュース)
外交部の尹炳世長官=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の関係者は20日、尹炳世(ユン・ビョンセ)長官が来月にも訪米し、トランプ次期政権の新国務長官との外相会談を開催する方向で米側と調整していると明らかにした。 日程上難しい場合は、同月開かれる国際会議に合わせた会談の実現を探っているという。来月にはドイツで20カ国・地域(G20)外相会議(16~17日)やミュンヘン安全保障会議(17~19日)が予定されている。 尹氏と次期国務長官との会談が実現すればトランプ新政権発足後初の韓米高官協議となる見込みだ。 韓国外交当局がトランプ新政権との政策協議を急ぐのは、北朝鮮の核・ミサイル問題や世界経済、貿易問題に対応するためには安定的な韓米同盟が重要だとの判断によるもの。 米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備をめぐり中国が強硬姿勢を崩さず、朴槿恵(パク・クネ)大統領の疑惑を受け朴政権が機能不全に陥るなど、外交、内政の両面で直面する難局に対応するため、確固とした韓米同盟の継続が急がれるとの指摘が韓国内で高まっている。 早ければ来月にも行われる韓米外交当局の高官会議ではトランプ新政権の対北朝鮮政策や北朝鮮の挑発への対応策が主要議題となる見通し。 ただ、次期国務長官に指名されたティラーソン氏は上院外交委員会で指名承認公聴会が開かれたもののまだ承認されておらず、具体的な会談日程がいつになるかは流動的だ。 韓国政府の外交・安全保障政策を統括する金寛鎮(キム・グァンジン)国家安保室長は先ごろ訪米し、フリン次期米国家安全保障担当大統領補佐官らと会談、双方の政策基調などを調整している。
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