面談後、外交部を出る長嶺大使=6日、ソウル(聯合ニュース)
面談後、外交部を出る長嶺大使=6日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国・釜山の日本総領事館前に少女像が設置されたことに対抗し、日本政府が長嶺安政駐韓大使の一時帰国などの措置を発表したことを受け、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は6日午後、長嶺大使を同部庁舎に呼び、遺憾を表明した。 尹長官は午後4時半ごろから約1時間、長嶺大使と面談した。 外交部は「面談」と説明したが事実上、「呼び出し」と受け止められる。 外交部は「尹長官は日本政府が発表した措置について遺憾を表明するなど、韓国政府の立場を伝達した」と説明した。その上で、「尹長官と長嶺大使は慰安婦合意を着実に履行していく立場をあらためて確認し、両国政府間の信頼関係に基づき、韓日関係を継続的に発展させていくとの認識で一致した」と強調した。韓国政府の立場を伝えるとともに、同問題が両国関係の悪化につながることは避けたい考えを強調したものとみられる。 外交部は少女像が設置された昨年12月30日、「外交公館の保護と関連した国際慣行という側面からも考える必要があるだけに、政府と当該の自治体、市民団体など関連当事者がこういう点を考慮しながら慰安婦問題を歴史の教訓として記憶するのに適切な場所について知恵を絞ることを期待する」との姿勢を表明していた。 長嶺大使は硬い表情で外交部庁舎に入り、面談後も報道陣の質問に応じなかった。
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