セヌリ党の議員総会の模様=(聯合ニュース)
セヌリ党の議員総会の模様=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が29日談話を発表し、任期短縮を含めた進退問題を国会の決定に委ねると表明したことをめぐり、与党セヌリ党内では弾劾推進を中断して与野党協議の開始を目指す主流派と、野党の弾劾訴追案発議に同調する非主流派が拮抗していることが分かった。 朴大統領の談話発表後に国会で行われたセヌリ党の議員総会には主流派のリーダー格である徐清源(ソ・チョンウォン)韓日議員連盟会長、非主流派のリーダー格である金武星(キム・ムソン)前代表など、80人余りが出席した。 参加者によると徐議員は「大統領の秩序ある退陣の決断を、国政安定と国家発展に昇華させるように最善を尽くさなければならない」とした上で、「野党側と幅広く意見を交換し、政権委譲の秩序を作らなければならない」と主張したという。 別の主流派議員は朴大統領が言及した「任期短縮」に触れ、「大統領がすべてのものを下ろしたのだから、われわれも改憲を通じて新しい時代を開くために行動しなければならない」と主張し、改憲に向け国民の同意を引き出す努力をするべきと話した。 一方、非主流派の権性東(クォン・ソンドン)議員は「大統領の談話は改憲により任期を短縮するということだが、世論や野党の立場を考えると、改憲は容易ではないと思われる」と指摘。その上で、改憲されなければ任期満了まで務める意思があるとも受け止められると話した。 また朴大統領が自主的に退陣すると言えば日程を本人が提示するのが原則だが、国会に委ねるとするのは真意が疑われるとした上で、「弾劾は弾劾で進め、改憲は改憲で進めるのが良い」との考えを示した。 弾劾訴追案可決の鍵を握る一部の非主流派の議員は、与野党が朴大統領の退陣する日程について協議する必要があると指摘し、弾劾発議への同調を一時保留する態度を見せた。 非主流派の羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)議員は記者団に対し、朴大統領が退陣の意思を表明したことを評価した上で、与野党が期限を定め、朴大統領の退陣の日程について一度話し合ってみることが重要だと指摘した。
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