過去に黄氏の研究室で行われた実験の様子=(聯合ニュース)
過去に黄氏の研究室で行われた実験の様子=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の疾病管理本部は15日、黄禹錫(ファン・ウソク)元ソウル大教授が体細胞クローン技術による胚性幹細胞(ES細胞)と主張する「NT―1」について、単為発生による偶然の産物と結論付けた上で、週内にもES細胞として正式に登録すると発表した。 韓国は生命倫理法に基づきES細胞登録制度を実施している。研究機関や研究者がES細胞を研究するには、まず疾病管理本部に登録しなければならない。 疾病管理本部は、黄氏側がNT―1を体細胞クローン技術によるES細胞として登録するよう求めて提出した関連資料を、専門家でつくる検証委員会で検討した結果、体細胞クローン技術で樹立されたES細胞株と見なす科学的な根拠はないと判断した。ただ、単為発生のヒトES細胞であるのは確かだとして、登録することにした。 NT―1の登録により、2005年の黄氏の論文ねつ造問題以降滞っていた韓国のES細胞研究が活性化すると期待される。
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