左から李在晩氏、アン・ボングン氏、チョン・ホソン氏=(聯合ニュース)
左から李在晩氏、アン・ボングン氏、チョン・ホソン氏=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)容疑者の国政介入疑惑を捜査している検察の特別捜査本部は9日、アン・ボングン前青瓦台(大統領府)国政広報秘書官と李在晩(イ・ジェマン)前青瓦台総務秘書官の自宅を家宅捜索し、業務日誌やダイアリー、携帯電話などを押収した。このほか、青瓦台の実務者1人と元職員1人の自宅も家宅捜索した。 検察は、アン氏と李氏が崔容疑者への青瓦台機密文書提供に関与していたことをつかんだもようだ。 アン氏と李氏は、6日に公務上秘密漏えいの容疑で逮捕されたチョン・ホソン前青瓦台付属室秘書官と共に、朴大統領の最側近3人組と呼ばれた。3人は朴大統領が国会議員だったころから20年近く補佐してきた。青瓦台秘書官になってからは、朴大統領と閣僚の面談の可否を決定するほど強力な権限を持っていた。 崔容疑者が使っていたタブレット端末からは、3人が文書作成のIDを共有していた形跡が見つかった。 タブレット端末に保存されていた200件を超えるファイルのうち文書ファイルは約50件で、ほとんどが未完成または公式文書としての番号が振られる前の状態だったことが確認された。 崔容疑者に流出したと検察が判断した文書は、朴大統領の演説草稿、北朝鮮との秘密接触に触れた前政権からの引き継ぎ資料、朴大統領の海外訪問日程が記された外交部の文書、閣議資料などと幅広い。 また、アン氏は崔容疑者が青瓦台を自由に出入りできるよう便宜を図った疑いがある。李氏は閣僚や公共機関のトップが出席する青瓦台人事委員会で干渉したなどの疑いも持たれている。 検察は近くアン氏と李氏を呼び出し、文書流出の経緯や朴大統領の指示があったかどうかを追及する方針だ。
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