慶尚南道・巨済のサムスン重工業本社(資料写真)=(聯合ニュース)
慶尚南道・巨済のサムスン重工業本社(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン重工業は30日、欧州の船会社と液化天然ガス(LNG)船2隻の建造契約を結んだと明らかにした。契約金額は約4200億ウォン(383億円)。発注したのは欧州企業のガスログとみられる。 サムスン重工業としては今年初めての受注となる。このLNG船には、タンク内部の天然ガスの自然気化率を画期的に抑える「マークV」方式が世界で初めて採用される。 これにより、年間約100万ドル(1億108万円)のコスト削減が期待でき、20年間運航した場合のコスト削減額は累計2000万ドルとなる。 同社はイタリア国営企業が進めるモザンビークでの浮体式洋上天然ガス液化設備(FLNG)建設入札でも優先交渉対象に選ばれており、年内に本契約を結ぶ予定だ。サムスン重工業とフランス、日本の企業がコンソーシアムで受注する事業で、サムスン重工業の契約金額は3兆ウォンに達する。 また、同社はインド企業が進めるLNG船の入札にも単独で参加しており、LNG船4~6隻の受注が見込まれる。 さらに、英国企業が発注する大型海洋生産設備の最終入札にも参加している。 サムスン重工業は今年53億ドルの受注を目標にしている。今回のLNG船契約で目標達成率は7.2%を記録することになる。
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