【ビエンチャン聯合ニュース】ラオスを訪問中の韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は7日、首都ビエンチャンで開かれた韓国・東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議に出席した。朴大統領は中国とASEANの一部加盟国が領有権を争う南シナ海問題について、中国の主権主張を退けた仲裁裁判所の判断に基づき平和的、創意的な外交努力によって問題が解決されることを期待すると述べた。7月に仲裁裁判所の判断が出た後、朴大統領が南シナ海問題に言及したのは初めて。 北朝鮮の核・ミサイルによる挑発については、北朝鮮と一定の友好関係を維持してきたASEANの国が明確な言動で国際社会の確固たる意志を北朝鮮に示すことが重要との認識を示した上で、北朝鮮に対する制裁などへの一層の協力を呼びかけた。 朴大統領は韓国とASEANの関係について、「国際社会で危機が生じるたびに、むしろ協力を深め(関係を)発展させてきた」とした上で、「きょうの韓・ASEAN首脳会議が未来のビジョンを具体化し、相互協力への意思をさらに強める契機になることを願う」と話した。 韓・ASEAN首脳会議は1990年代後半に発生したアジア通貨危機の直後に初めて開かれた。韓国とASEANは2008年のリーマン・ショックの後に自由貿易協定(FTA)を締結。10年には戦略的パートナー関係となった。朴大統領は韓国とASEANの歩みを振り返るとともに、高く評価した。 朴大統領は「われわれが直面する危機状況は過去と異なり、地球規模かつ同時多発的という特性を見せているため、国家間の協力による対応が何より重要だ」と力説した。
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