【北京聯合ニュース】在中韓国大使館が北朝鮮外交官の亡命などで北朝鮮によるテロの可能性が高まっていると判断し、韓国国民にあらためて身の安全の強化を呼びかけていることが29日、確認された。大使館は約1カ月前にも安全に注意するよう促していた。 消息筋によると、北京の韓国大使館は最近、現地在住者の集まりなどに対し、北朝鮮のテロや拉致が予想されるとして身の安全に気をつけるよう呼びかけた。大使館の告知には「最近の北高官の脱北や北の挑発、威嚇などを勘案すると、海外を訪問または滞在中の韓国国民を対象にテロや拉致を実行する可能性があるとみられるため、国民は身の安全に格別に留意してほしい」という内容が記されたという。 大使館は中国在住者や旅行者が中朝国境地帯を訪れたり北朝鮮の人と接触したりすることを控えるよう要請。また、外出時には知人らに行き先を知らせ、現地の治安当局と韓国公館が出す安全情報も随時確認するよう呼びかけた。 大使館は7月22日にも在外国民に身の安全の強化を呼びかけていた。中国にある北朝鮮レストランから従業員が集団脱北し韓国入りした事件を受け、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が韓国への報復テロを指示したとされたためだ。さらに今月、在英北朝鮮大使館のテ・ヨンホ公使が亡命したのを機に、再び警報を発した。 消息筋によると、北朝鮮は中国と東南アジアに工作員を派遣するか現地のマフィアや暴力団と組み韓国人を狙ったテロや拉致を行う方法を模索していたが、テ公使の亡命後、こうした動きが再びとらえられ始めているという。
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