KEBハナ銀行のリーディングルーム=10日、ソウル(聯合ニュース)
KEBハナ銀行のリーディングルーム=10日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】10日のソウル外国為替市場でウォンの対ドル相場は前日より10.7ウォン高の1ドル=1095.4ウォンで取引を終えた。終値では昨年5月22日(1ドル=1090.1ウォン)以来のウォン高ドル安水準となった。 英国の欧州連合(EU)離脱が決まった6月末からウォンは対ドルで大きく上昇している。米国の景気回復の勢いや利上げへの期待感が弱まったことに加え、グローバル金融市場で投資の動きが強まり韓国株式市場にも資金が流入しているためだ。 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が韓国の国債格付けを初めて「ダブルA」に引き上げたこともウォン高の要因となっている。 ただ、ウォン高は韓国の輸出企業に影響を与える。サムスン電子は4~6月期に3000億ウォン(278億円)余りの為替差損を計上しており、SKハイニックスも同期の売上高に1000億ウォン程度の影響が出ると予想している。 一方、ウォンの対円相場で大きな変動はない。10日午後3時半現在の相場は100円=1080.33ウォンで、前日の同時刻より0.84ウォンのウォン高となった。
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