【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の中距離弾道ミサイル「ノドン」の発射を受けた国連安全保障理事会の声明発表が見送られたことについて、韓国の外交部当局者は10日、「非常に残念に思う」と述べた。 同当局者は「北は弾道ミサイルを発射するなど、安保理決議違反を繰り返しているが、一部の理事国が異論を唱え、最近安保理が一致した対応を取れていない」と説明した。「一部の理事国」は安保理声明に米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍への配備に反対する文言を盛り込もうとした中国を意味するとみられる。 同当局者は中国がTHAAD配備に反発していることについて、「北の核とミサイルに対応するための自衛的な防衛措置を問題視することは本末転倒」と指摘。「根本的な原因である北の核とミサイルに対し、安保理決議に基づいてさらに厳しく対応しなければならない」と強調した。 また、「中国は安保理常任理事国として、(今年3月に)安保理決議第2270号(北朝鮮制裁決議)が全会一致で採択されることに賛同し、これまで安保理決議を誠実に履行するとの立場を重ねて示してきた」として、「安保理常任理事国として、責任ある役割を果たすことを期待する」と述べた。
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