潘基文国連事務総長(資料写真)=(聯合ニュース)
潘基文国連事務総長(資料写真)=(聯合ニュース)
【ニューヨーク聯合ニュース】北朝鮮が3日(日本時間)に中距離弾道ミサイル「ノドン」とみられるミサイル2発を発射したことに対し、国連安全保障理事会は3日午後(米東部時間)、緊急会合を開いた。潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は「深い憂慮」を示し、国際社会との対話への復帰を求めた。 北朝鮮が発射したミサイルのうち1発は日本の排他的経済水域(EEZ)に落下した。安保理は北朝鮮による重大な挑発と見なし早急に会合を開き、対応策を話し合ったとされる。 国連のドゥジャリク事務総長報道官によると、潘事務総長は北朝鮮のミサイル発射を「地域の平和と安定を深刻に損なうものだ」と指摘。その上で、「北が国際社会の一致した求めに応じて態度を変え真摯(しんし)な対話プロセスに復帰すべきだとする要求をわれわれは再確認する」と述べた。 安保理はこれまで北朝鮮が弾道ミサイルの発射実験を実施するたびに緊急会合を開き、報道声明を通じ北朝鮮の行為を非難してきた。しかし、7月9日の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射と同19日の弾道ミサイル3発発射に対しては公の対応を取らなかった。 国連の内外では、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備決定が安保理常任理事国の中国の反発を招き、安保理としての共同対応が難しくなっているとの分析もある。今回の北朝鮮の挑発に対し、安保理が近く声明を採択するかどうかも見守る必要があるとみられる。
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