行政処分を受けることになったVW=(聯合ニュース)
行政処分を受けることになったVW=(聯合ニュース)
【世宗聯合ニュース】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が韓国で性能試験の成績書を偽造、改ざんして認証を取得した問題で、韓国環境部は2日、VWとVWグループの32車種・80モデル、計約8万3000台に対し認証の取り消しと販売差し止めの行政処分を出したことを明らかにした。 2009年から今年7月25日まで韓国で販売された車両で、このうち27車種は最近まで販売されていた。 内訳をみると、排ガス試験成績書に偽造があったのは24車種、騒音試験成績書の偽造は9車種だった。両成績書を偽造した1車種を含む。エンジン別にはディーゼル車が18車種、ガソリン車が14車種。 環境部は排ガス試験成績書が偽造された24車種、5万7000台について178億ウォン(約16億4000万円)の課徴金納付を命じることにした。騒音試験成績書の偽造は関連法に課徴金条項が無いため。 また、アウディ「A5スポーツバック35TDIクワトロ」の3モデルは、2015年10月に導入された環境部の検査によって電子制御装置(ECU)のソフトウエアを無断で変更していたことが確認された。環境部はVW側に検査不合格を通知するとともに、新しいソフトウエアに変更するようリコール(無償回収・修理)を命じた。この3モデルはこれまで5800台が販売されたとみられる。 VWの認証書類の偽造は、環境部が1月27日にVWを大気環境保全法違反の容疑で検察に刑事告発し、検察がVW事務所を捜索した際に明らかになった。検察は7月6日に環境部に知らせた。  VWは2007年以降、韓国で約30万7000台を販売してきた。このうち認証取り消しは、昨秋の排ガス不正発覚による12万6000台に今回の8万3000台を加え計20万9000台と、全体の68%となる。 環境部は、VWが認証取り消し車両の認証をあらためて申請する場合には書類の検討だけでなく試験も実施して確認する。
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