北朝鮮によるハッキングのイメージ=(聯合ニュースTV)
北朝鮮によるハッキングのイメージ=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮のハッカーとみられる集団が韓国政府の外交・安全保障関係官庁職員らの電子メールをハッキングしようとした問題で、韓国統一部の当局者は1日、「国の安保を脅かす厳重な挑発だ」と非難した。関係職員のフリーメールが実際にハッキングに遭ったが、現時点で機密の流出は確認されていないようだ。 韓国の検察は上半期(1~6月)に外交、安保関係の公務員や専門家90人の電子メールに対するハッキングが試みられ56人のパスワードが漏れたとしながら、北朝鮮のハッカー組織によるものと推定した。 これについて政府としての立場を尋ねられた同当局者は、北朝鮮を非難するとともに、こうした行動の中断を求めた。 統一部では職員1人が個人的に使うフリーメールがハッキングされたという。流出した文書は個人の資料だけで、公文書は含まれていないとした。 外交部の当局者も「一部の職員が外部でフリーメールを使う際にそうしたこと(ハッキング)があったのではないかと思う。事務所内でフリーメールは使わない」と話している。 国防部の文尚均(ムン・サンギュン)報道官は定例記者会見で、「国防部関係者が巻き込まれたかどうかなど事実関係を確認中だ」と答えた。軍関係者によると、ハッキングを仕掛けられたのは現役軍人2~3人だが、機密の流出はないようだ。 政府当局者は「外交・安保関連官庁の内部ネットワークは外部のネットワークとは切り離されている。職員のフリーメールがハッキングされたからといって内部ネットワークの機密資料にアクセスできるものではない」とした。この当局者はまた、「今後、外交・安保関係官庁の職員を対象にしたセキュリティー教育を強化し、北のハッキングに備えた訓練も徹底する」と話した。
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