スプレーをかけられ顔をしかめる金理事長=28日、ソウル(聯合ニュース)
スプレーをかけられ顔をしかめる金理事長=28日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】ソウルの警察署の中で花形とされる南大門署の警備課長が30日付で瑞草署の警備課長に異動になった。南大門署は慰安婦被害者支援のために韓国政府が設立した「和解・癒やし財団」の開所式(28日)の警備を担当していたが、20代の男が金兌玄(キム・テヒョン)財団理事長に接近し、催涙剤の入ったスプレーを理事長の顔にかけるのを防げなかった。 男がスプレーをかけたのは、開所式や記者懇談会を終えた金理事長が外に出ようとした際。男は財団の設立などを決めた昨年末の韓日政府による慰安婦問題をめぐる合意に不満を抱いていたとされる。 また記者懇談会前には韓日合意に反対する大学生約20人が会場に乱入し、合意の破棄などを訴えた。警察は慌てて大学生を強制排除したが、会場は混乱した。 今回の急な警備課長の人事は、国際的にも注目を集めていた財団発足の日の警備が甘かったことに対し責任を問うたものとみられる。 ソウルの警察署の中では鍾路署と南大門署が花形とされ、永登浦署と瑞草署がそれに続くとされる。
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