会議を機に、岸田文雄外相(右)と会談を行った尹長官=25日、ビエンチャン(聯合ニュース)
会議を機に、岸田文雄外相(右)と会談を行った尹長官=25日、ビエンチャン(聯合ニュース)
【ビエンチャン聯合ニュース】韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は26日、ラオスの首都ビエンチャンで開かれた東アジア首脳会議(EAS)外相会議で、南シナ海問題について、「平和的かつ創造的な方法で解決されることを望む」と述べた。同部の当局者が伝えた。 当局者によると、尹長官は中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)が締結した「南シナ海行動宣言(DOC)」が重要とするASEAN諸国の立場を支持する意向を表明した。 行動宣言は2002年、南シナ海の領有権をめぐる問題の平和的な解決を目指し、中国とASEAN10カ国の首脳が調印した。 EAS外相会議ではオランダ・ハーグの仲裁裁判所が南シナ海で中国がほぼ全域の管轄権を主張するのは国際法上の根拠がないとの判決を下したことなどで、南シナ海問題が最大の争点となったもようだ。 中国は米国と日本、オーストラリアが自国に友好的ではない立場を発表したことに不満を示すなど、中国対フィリピン・米国・日本・オーストラリアの構図が形成されたという。 ASEAN外相会議は25日、難航の末、共同声明を採択した。だが、仲裁裁判の判決の結果が盛り込まれず、「中国外交の勝利」との見方が出ている。
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