「エアソウル」の客室乗務員=(聯合ニュース)
「エアソウル」の客室乗務員=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国航空大手のアシアナ航空がエアプサンに次いで設立した格安航空会社(LCC)「エアソウル」が近く運航証明書(AOC)取得の手続きを終え、来月中旬に就航する見通しだ。 航空業界と国土交通部によると、エアソウルは今月15日から28日にかけて金浦―光州、金浦―済州線などでのテスト飛行を無事に終えた。 30日には緊急事態を想定した非常脱出(陸上)、非常着水(海上)訓練検証を受ける。 これらを通過できればAOC承認に必要な現場検査が全て終わる。 AOCの承認審査は航空機運航のための組織・人力・施設など安全運航体系を約1300項目に分けて点検するもので、これが完了しなければ飛行機を飛ばすことはできない。 エアソウルが残りの審査にパスできれば来月初めにAOCが発給され11日ごろに就航できる見込みだ。 当初、エアソウルは今月中に国際線のみ就航させることを目標に、国際線航空運送事業免許を取得してAOCの審査を申請していた。 だが、AOC予備評価で不備が見つかったため、先に国内線を運航することを決め国際線についてはあらためて審査を受けることになった。 国際線のAOC承認には就航路線の相手国の同意が必要で、あらためて同意を得るのに3カ月かかる予定だ。 国内線のAOC承認が得られれば、金浦―済州線を1日4往復運航するとされる。 機体はアシアナから3機を借りて運航し、来年には2機を購入する計画だ。 国際線の運航開始は10月になるとみられる。 エアソウルは仁川空港を拠点に、那覇と富山、熊本、松山、旭川、静岡、宮崎、米子、高松、中国・青島、中国・威海、中国・煙台、カンボジア・プノンペン、カンボジア・シェムリアップ、マレーシア・コタキナバル、ベトナム・ダナンの計5カ国・16路線への就航を申請した。 アシアナは中・短距離路線が好調だったもののLCCの台頭で競争力を失いつつあった。 エアソウルが就航すれば韓国のLCCは6社に増え、顧客の奪い合いが一層激しくなる見通しだ。
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