インタビューに応じる朴会長=(聯合ニュース)
インタビューに応じる朴会長=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】「『ゴールデンブルー』の最終目標は本物の『コリア・ウイスキー』の開発です。10年後には韓国で蒸留し熟成させた本物の国産ウイスキーを国内の消費者に味わっていただきたいです」――。韓国南部の釜山に本社を置くウイスキー新興メーカー、ゴールデンブルーの朴?洙(パク・ヨンス)会長がこのほど聯合ニュースのインタビューに答えた。 ゴールデンブルーは韓国のウイスキー市場全体が低迷する中、売り上げが毎年2桁の伸びを見せ注目を集めている。 最大手ディアジオコリアや2位のペルノ・リカール・コリアなど外資系メーカーが優位に立つ市場において、国産メーカーが新たなトレンドを生み出したことでメーカー間の競争も激しさを増している。 朴会長はゴールデンブルーの急成長の理由について、「外資系メーカーが見逃していた韓国消費者の変化と需要を正確に把握し韓国初の36.5度という低度数のウイスキーを発売し、(社内に)従来の枠にとらわれない柔軟な意思疎通体系があったため」と説明した。 外資系メーカーはアルコール度数40度以上のウイスキーのみを伝統のスコッチウイスキーとして認めるスコッチウイスキー協会(SWA)の規約に従い、40度のウイスキー販売にこだわっている。 しかし、ゴールデンブルーは固定観念を破り2009年に36.5度のウイスキーを発売し大ヒットさせた。 健康を意識した韓国消費者の好みの変化を正確に読み取ったことが大ヒットの要因となった。 朴会長は11年にゴールデンブルーが売りに出されてから買収するまで非常に悩んだという。 国内のウイスキー市場は縮小傾向にありゴールデンブルーの財務状態も厳しかった。 だが、ゴールデンブルーのウイスキーの品質には高い信頼を置いていた。 朴会長は「オリジナルブランドを作りたいと思っていたところにチャンスが来た。また、ブランド競争力、新製品期待効果など収益性や長期ビジョンを考え買収を決めた」と当時を振り返った。 まずは地元釜山の海雲台地域の飲食店に売り込んでシェアを拡大してから慶尚道地域、そして首都圏へと進出した段階別マーケティング戦略も功を奏した。 朴会長はウイスキー産業の発展と競争力強化に向け、韓国でウイスキーの原液の蒸留、貯蔵、瓶詰めまで行う完全な韓国産ウイスキーの開発を目指すと抱負を語った。
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