【ソウル聯合ニュース】ブルガリアを訪問中の韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は15日(現地時間)、ミトフ外相と会談したほかプレブネリエフ大統領とボリソフ首相を表敬訪問し、北朝鮮の核問題や両国関係の発展方策について協議した。韓国外交部が16日、明らかにした。 韓国外交部長官が同国を訪問するのは1990年の国交樹立以来、初めて。 外相会談では昨年、国交樹立25周年を記念しプレブネリエフ大統領が来韓したのに続き、今回尹長官がブルガリアを訪問したことで、両国関係の歴史的な里程標になったと評価し、両国首脳間で合意した「包括的未来志向のパートナーシップ関係」をより一層発展させていくことで一致した。 尹長官はブルガリアが北朝鮮の核保有を認めず、北朝鮮の人権問題やサイバー安保をめぐり国際社会と協調して対応していく姿勢を堅持していることを高く評価した。 ブルガリアは南東欧における北朝鮮の拠点となっており、北朝鮮に常駐公館を置いている21カ国の在韓公館と韓国外交部の協議体である「平和クラブ」の一員だ。 ブルガリアは4回目の核実験を含むこれまでの北朝鮮の核実験や長距離弾道ミサイル発射に対し計5回の糾弾声明を発表している。 ミトフ外相は今後も国連安全保障理事会決議や欧州連合(EU)レベルでの制裁を徹底して履行していく考えを示した上で、「海外の北朝鮮労働者問題に対する韓国と国際社会の懸念に強く共感し、国際社会との協調を積極的に推進する」と述べた。 北朝鮮はブルガリアに数十人の労働者を派遣し外貨稼ぎを行っているとされる。 また、両外相は首脳会談で合意したエネルギー・インフラ、ICT(情報通信技術)、国防、農業、環境などの分野で協力を拡大し、早期に具体的な協力事業を発掘することで合意した。 プレブネリエフ大統領とボリソフ首相も尹長官との面会で、北朝鮮の非核化に対する全面的な支持と国際社会の対北朝鮮制裁履行に積極的に協調していくとの立場を示した。
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