武大偉氏(右)と握手する金ホン均氏(在中韓国大使館提供)=8日、北京(聯合ニュース)
武大偉氏(右)と握手する金ホン均氏(在中韓国大使館提供)=8日、北京(聯合ニュース)
【北京聯合ニュース】中国政府が先ごろ訪中した北朝鮮の李洙ヨン(リ・スヨン)朝鮮労働党副委員長に、朝鮮半島非核化の立場を明確に伝えていたことが確認された。北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の韓国首席代表を務める外交部の金ホン均(キム・ホンギュン)朝鮮半島平和交渉本部が8日に北京で中国首席代表の武大偉・朝鮮半島問題特別代表と会談した際、こうした説明を受けた。 金氏は「中国側の説明によると、北は李洙ヨン氏の訪中時に朝鮮労働党大会の結果を説明した。これに対し中国は朝鮮半島の非核化を含む朝鮮半島問題に対する中国の従来の立場を明確に示した」と明らかにした。 韓国政府の当局者も「北は(核開発と経済発展を並行する)並進路線推進の姿勢を明らかにしたが、これに対し中国は非核化の立場を明確に示した」と話した。 また、金氏は武氏との会談内容に関し、「(韓中)双方は国連安全保障理事会の対北制裁決議の採択から3カ月が過ぎた時点での決議の履行状況について評価を共有し、決議の徹底した履行に向け持続的に協力していくことにした」と説明した。中国は北朝鮮の核実験やミサイル発射などの追加挑発にも強く反対する姿勢を示し、韓中は核問題を含む北朝鮮問題に対する戦略的な意思疎通を強化することで一致したという。 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の側近である李氏の訪中を機に、中朝が核問題をひとまず置き、まずは関係回復を進めるのではないかという分析も一部であるが、非核化に対する中国の強い意志に変わりはないことが確認されたといえる。 金氏は韓中が北朝鮮の非核化に向け、「5カ国の協調が何より重要との点で一致した」と述べた。韓米中3カ国協議などの開催を引き続き検討するという。 一方、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備については、「(中国と)基本的な立場を交換し合った。これまで聞いていた中国の立場と同じだった」とし、中国が配備への懸念と反対姿勢を示したことをうかがわせた。
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