会見する鄭報道官=(聯合ニュース)
会見する鄭報道官=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の鄭俊熙(チョン・ジュンヒ)報道官は8日の定例記者会見で、北朝鮮が寧辺の核施設でプルトニウムの生産を再開したとする海外メディアの報道について、「深刻な懸念を持って関連動向を綿密に注視している」との立場を明らかにした。 鄭報道官は北朝鮮が核兵器の原料となるプルトニウムを確保するためさまざまな再処理活動を続けてきたことは周知の事実とした上で、「韓米間で緊密な協調が行われている」と伝えた。 だが、北朝鮮が再処理活動に入ったかどうか確認を求めた質問に対しては、具体的な言及を避けた。 英ロイター通信は7日、米国務省高官の話として、北朝鮮が寧辺の核施設にある5メガワット(MW)の原子炉で使用した核燃料からプルトニウムを生産するための再処理活動を再開したと報じた。 北朝鮮は6カ国協議での合意に基づき、2007年に5メガワットの黒鉛減速炉(原子炉)を閉鎖・封印し、翌年6月には冷却塔を爆破した。しかし、核開発と経済発展を並行する「並進路線」を採択した13年4月2日には、5メガワットの原子炉を再稼動させると表明した。 5メガワットの原子炉を完全に稼動させれば、北朝鮮はこの原子炉で使用した核燃料を再処理して毎年、核兵器2個分に当たる約6キロのプルトニウムを得ると予想されている。 
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