【ソウル聯合ニュース】長引く不況と飲酒文化の変化の影響で縮小が続く韓国のウイスキー市場で、韓国ブランドの「ゴールデンブルー」が勢力を伸ばしている。消費者の好みの変化への素早い対応と差別化が成功の鍵とされる。 「ゴールデンブルー」は南部の釜山に本社を置く新興メーカー、ゴールデンブルーが2009年末に発売し、6年連続で販売量を伸ばしている。初年度に0.1%だったシェアは、12年が2.8%、13年が6.6%、14年が10.8%、15年が16.1%と急拡大した。 全体のウイスキー市場は08年をピークに7年連続でマイナス成長を記録している。リーマン・ショック後の不況、アルコールの楽しみ方や飲み会の文化の変化などが影響し、アルコール度数の高いウイスキー離れが進んでいるためだ。販売量は08年に比べると40%近く減少した。 市場の主流は欧州系で、最大手ディアジオコリアのシェアは38.9%、2位のペルノ・リカール・コリアは25.3%と2社が過半を占めるが、販売量はいずれも減少している。 ゴールデンブルーの「独り勝ち」の要因として、消費者の好みの変化を正確に読み取り、いち早く製品に反映させた点が挙げられる。消費者が健康志向から低アルコールを好むようになると、業界で初めて36.5度のアルコール度数が低いウイスキーを発売した。 オーナー経営者のスピーディーな意思決定と差別化も成長を加速させた。12年には熟成年数を表記しないノンエイジのウイスキーを発売。消費者は「韓国人の味覚に合わせるため、さまざまな原液をブレンドした」と支持した。  さらに最近、20~30代の若者をターゲットに、韓国で初となる無色透明なブレンデッドウイスキーを発売した。下半期はこれをはちみつ風味などにしたフレーバードウイスキーですそ野拡大を狙う。 ウイスキー産業の発展と競争力強化に向け、ゴールデンブルーは中長期的に、韓国でウイスキーの原液の蒸留、貯蔵、瓶詰めまで行う完全な韓国産ウイスキーの開発に着手する方針だ。
Copyright 2016(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0