昨年の韓米日国防相会談=(聯合ニュース)
昨年の韓米日国防相会談=(聯合ニュース)
【シンガポール聯合ニュース】韓国国防部は3日、シンガポールで開かれるアジア安全保障会議を機に4日、韓米、韓日、韓米日国防相会談を相次いで行う予定だと伝えた。 昨年の同会議以来、1年ぶりに開かれる韓米日国防相会談の最優先議題は北朝鮮の核問題だ。 北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対する状況を共有・評価し、北朝鮮の挑発を抑止するための協力強化策を議論するとみられる。 3カ国は会談で2014年に締結した北朝鮮の核・ミサイル関連情報を共有する覚書に基づく履行状況を評価するほか、今月末に初めて実施される北朝鮮弾道ミサイルの探知・追跡演習の準備状況も点検する見通しだ。 同部の韓民求(ハン・ミング)長官は韓米日国防相会談に先立ち、カーター米国防長官、日本の中谷元・防衛相とそれぞれ会談する。 韓米国防相会談では北朝鮮の核とミサイルを探知し破壊する「4D作戦」計画の具体化の状況を点検するなど、連合防衛態勢の強化に向けた議論が行われる。 また、会談では韓米が共同実務団を発足させ協議を進めている米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備問題も取り上げられる可能性がある。 韓日国防相会談では、日本が軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の締結を求めることも予想される。 その場合、韓国は「環境を整えることが先」として、歴史認識問題における日本の姿勢変化を促すとみられる。 韓長官はこの日、中国代表として出席する中国人民解放軍の孫建国・副総参謀長とも会談する。 会談で中国側はTHAADの在韓米軍配備について、あらためて反対の立場を示すとともに、南シナ海問題における韓国側の立場について説明を求めると予想される。 韓長官はこれについてTHAADが北朝鮮のミサイルの脅威に対応する防衛体制であるという点を強調し、米国と中国が対立している南シナ海問題については「航行の自由は保障されるべき」とする韓国政府の立場を示すとみられる。 アジア安全保障会議はアジア・太平洋と欧州の主要国の国防相や専門家が安保懸案を話し合う場で、英国の国際戦略研究所(IISS)が主催する。 3日に開幕する会議には23カ国の国防相が出席するほか、35カ国が代表団を派遣した。
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