【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は30日、北朝鮮の弾道ミサイル発射の兆候を追跡中であり、万全の警戒態勢を整えていると明らかにした。 北朝鮮は江原道・元山で中距離弾道ミサイル「ムスダン」を移動式発射台に設置したとされる。 韓国軍は、北朝鮮・平安南道で同日午後5時半ごろに砲兵射撃訓練が行われたため北朝鮮軍の動向を注視していた。この過程で北朝鮮軍がミサイルを東海に移動させた事実も把握したという。 北朝鮮はムスダンを先月15日に1発、同28日に2発発射したが、いずれも失敗に終わった。 韓国情報当局は、北朝鮮が失敗の原因を分析し補完作業を経て、ムスダンを再発射する可能性が高いとみている。 また、韓国を南北対話に応じさせるため、北朝鮮が緊張を高めようとしているのではないかとの見方も出ている。北朝鮮は今月上旬の朝鮮労働党大会後、韓国側に南北軍事当局者会談のための実務接触開催を提案するなど対話を呼び掛けたが、韓国政府は「非核化が先」だとして拒否した。27日には北朝鮮の取締船と漁船が黄海上の南北軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)を南に越え、韓国軍の警告射撃を受けて北側に引き返した。 hjc@yna.co.kr
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