【ソウル聯合ニュース】北朝鮮・朝鮮赤十字会の李忠福(リ・チュンボク)中央委員長が、集団脱北し韓国入りした中国の北朝鮮レストラン従業員の北朝鮮送還を要求する電子メールを、韓国・大韓赤十字社の金聖株(キム・ソンジュ)総裁に送った。韓国統一部の鄭俊熙(チョン・ジュンヒ)報道官が29日、定例会見で明らかにした。 北朝鮮の通知は、レストラン従業員が集団で韓国入りしたことを韓国の拉致、誘引によるものだとしながら、従業員と家族との面会、従業員の送還を要求。これを拒否すれば重大な結果を招くと威嚇する内容だという。 鄭報道官は「政府はこれまでと同様に、北が事実と異なるこじつけの主張を続けわれわれを威嚇したことを糾弾する」としながら、集団脱北は全面的に本人の自由意志に基づくと強調した。また、偽りの主張や挑発、威嚇行為を直ちに中断するよう求めた。 朝鮮赤十字会はこの電子メールを、赤十字国際委員会(ICRC)のソウル事務所を通じ大韓赤十字社に送った。南北経済協力事業の開城工業団地が2月に閉鎖された後、南北の軍の通信線と、南北軍事境界線のある板門店の直通電話による公式の連絡ルートも閉ざされている。 一方、北朝鮮の対韓国窓口機関「祖国平和統一委員会」は28日に報道官声明を発表し、従業員を直ちに引き渡すよう求めている。韓国があくまで挑戦的な態度ならば、無慈悲な対応が始まると威嚇した。mgk1202@yna.co.kr
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