【ワシントン聯合ニュース】訪米中の韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は30日(現地時間)、米通信社ブルームバーグとの書面インタビューで、北朝鮮が再び挑発を行う場合には「(北にとって)耐え難い、断固たる対応を取るという確実な警告メッセージを送ることが何より重要だ。中国が建設的な役割を果たすことを期待している」と述べた。31日に予定されている中国との首脳会談や韓米日の3カ国首脳会談を前に、中国に積極的な対応を呼びかけたと受け止められる。 朴大統領は「中国政府との積極的な協力を通じ、北の核問題などの課題を解決しながら、韓中関係が北の非核化と朝鮮半島の平和安定、統一に寄与する方向で発展していけるよう引き続き努力していきたい」と強調した。また「両国は戦略的な協力パートナーとして、お互いに極めて重要だ」との認識を示した。 また「われわれと国際社会が緊密に協力し、圧迫を続けると、北も核を放棄し変化を選ぶしかない」として、「核にこだわり、対決路線を放棄しなければ、自滅の道に入るだろう」と述べた。北朝鮮の核脅威が高まると浮上する韓国の核武装論については、「核なき世界のビジョンは朝鮮半島から始まらなければならないという信念を持っており、政府も揺るぎなく非核化の立場を堅持している」と従来の姿勢をあらためて示した。 日本との関係については、「過去の問題が未来志向の両国関係発展の障害となっているが、日本政府は昨年末の慰安婦合意の精神を尊重し、歴史を直視しながら過去の過ちを忘れず、未来世代への正しい教育に取り組まなければならない」と強調した。その上で、「安倍晋三首相とは慰安婦合意と北の核実験をめぐって、首脳会談と電話会談を行い、意思疎通を続けている。こうした基調が続くことを期待する」と述べた。 2018年2月までの在任期間中に残したい業績に関しては、「北によって挑発・対話・新たな挑発が繰り返されてきた悪循環を断ち切り、北が変化の道に出るしかない環境をつくって朝鮮半島の平和統一の礎を築いた大統領として記憶されたい」と述べた。 kimchiboxs@yna.co.kr
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