【ソウル聯合ニュース】米グーグルを傘下に持つアルファベット社のエリック・シュミット会長が8日、人工知能(AI)のコンピューターソフト「アルファ碁」と韓国のプロ棋士、李世ドル(イ・セドル)九段の対局を観戦するため来韓した。対局に先立ち同日午前にソウル市内で開かれた記者懇談会で、「人工知能と機械学習が発展するたびに人間一人一人が賢く有能になる」としながら、「今回の対局の結果にかかわらず、勝者は人類となる」と強調した。 アルファ碁はグーグル傘下のAI開発ベンチャー「ディープマインド」(英国)が開発したソフト。李九段とアルファ碁の5番勝負は9日から15日まで行われる。 シュミット氏の具体的な日程は公開されておらず、非公開の夕食会に出席する程度とみられていたが、この日、公の席に登場した。同氏はまず、韓国を訪問できたことを喜び、これまで大きな成功を収めてきた李九段とアルファ碁に祝いの言葉を伝えると述べた。 AI分野は厳しい時期を経てこの10年間で大きく発展したとしながら、グーグルが開発したさまざまなサービスに言及した。ディープマインドについても、新たな技術を開発して不可能と思われたことを可能にし、囲碁の世界チャンピオンに挑むことになったと述べた。 シュミット氏は「人類にとってきょうは大変重要な日になる」とし、こうした技術を守っていけば人間はより賢くなり、究極的により素晴らしい世界になると説いた。 mgk1202@yna.co.kr
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