【瀋陽聯合ニュース】韓国政府が海外に居住する国民や駐在員らに北朝鮮が運営する現地レストランの利用を控えるよう呼びかけた後、中国で北朝鮮と国境を接する地域を中心に利用者が大幅に減っている。 中朝国境地域の消息筋は29日、「先ごろ韓国政府が在外公館を通じ現地居住者らに対し北朝鮮の飲食店の利用自粛を呼びかけて以降、中国・遼寧省の丹東や瀋陽など国境に近い地域にある北朝鮮の飲食店を訪れる客が急減した」と伝えた。丹東のある北朝鮮レストランは、夕食の時間帯は団体客で賑わい空席がほとんどないが、先週末訪れたところ客が3~4割少なかったという。 中国東北部最大のコリアンタウンと呼ばれる瀋陽・西塔も同様だ。韓国人の瀋陽居住者は「西塔付近の北朝鮮飲食店を訪れる韓国人が大きく減り、近くの韓国の飲食店や韓国料理ビュッフェに流れている」と話す。それまでは北朝鮮のレストランを利用する団体観光客が多かったようだ。 韓国人の北朝鮮レストランの利用は南北交流協力法の事前接触届の対象には当たらない。しかし、北朝鮮による4回目核実験や事実上の長距離弾道ミサイル発射を受け韓国政府は今月中旬、北朝鮮の外貨獲得を妨げる趣旨で北朝鮮レストランの利用自粛を勧告した。これにより中朝国境地域を訪れる韓国人観光客が利用を控えるようになった。 丹東と瀋陽、吉林省の延辺朝鮮族自治州など中朝国境地域には40~50の北朝鮮レストランがあるとされる。北朝鮮側が人材と食材を供給し、中国人が運営資金を出している。北朝鮮の伝統料理を味わいながら公演を観覧できる点が関心を集める一方で、料金が高くサービスも不十分という不満の声もある。 mgk1202@yna.co.kr
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