【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の核問題を協議した27日の米中外相会談をきっかけに、米中間で国連安全保障理事会決議案をめぐる交渉が本格的に始まったもようだ。韓国の複数の外交消息筋は29日、聯合ニュースの取材に対し、「米国が作成した安保理決議の草案を検討していた中国側が、米側に立場を伝えたと承知している」と明らかにした。 中国側が立場を伝えたのはケリー米国務長官が訪中したころとされる。消息筋は「(交渉が)本格的に始まったといえる」としながらも、「交渉にどれくらい(の時間が)かかるかは誰も分からない」と述べ、韓国と米国、日本が推進する「強力かつ包括的」な対北朝鮮制裁と中国側の立場には依然として隔たりがあることを示唆した。 安保理決議は米中間での制裁レベルをめぐる合意に続き、文案の調整、理事国回付などを経て安保理全体会議で採択される。 ケリー長官は27日、中国・北京で王毅外相との会談後に行った共同記者会見で、従来の大量破壊兵器に関連する品目やぜいたく品の対北朝鮮輸出禁止に加え、一般的な貿易制裁を行う考えを示唆した。米国が中国に対し、北朝鮮への石油輸出禁止と鉱物資源輸入禁止、北朝鮮・高麗航空の領空通過拒否、人民元建て決裁の制限、中国の銀行に開設された北朝鮮口座の凍結など、厳しい制裁内容を提示したとする報道も出ている。 だが、中国側は大量破壊兵器に関連する品目の北朝鮮への輸出禁止などには同意するものの、北朝鮮の一般住民の生活に影響を及ぼす厳しい制裁については強い拒否感を示しているとされる。 sjp@yna.co.kr
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