【ソウル聯合ニュース】韓国の金融委員会は29日、韓国初となるインターネット専門銀行の事業者として、申請を受けた三つのコンソーシアム(企業連合)のうち、韓国カカオ銀行コンソーシアムとKバンクコンソーシアムに予備認可を出すと発表した。韓国銀行市場に新規事業者が加わるのは1992年以来となる。 韓国カカオ銀行コンソーシアムはスマートフォン用メッセージサービスなどを手掛けるカカオが、Kバンクコンソーシアムは通信大手のKTがそれぞれ主導する。 二つのコンソーシアムは正式認可の取得に向けた準備作業に入る。営業開始は経営戦略や事業計画により決定されるが、原則的に正式認可から6カ月以内となる。 ネット専門銀行には従来の銀行にはないサービスが求められる。店舗を訪れることなしに、パソコンやスマートフォンで銀行の業務が行えるようになることだ。 店舗の運営費や人件費がかからないため、顧客に有利な貸付や金利を提供することも期待される。特に、年利10%台の「中金利融資」が活性化されるかに注目が集まる。韓国銀行(中央銀行)の政策金利は史上最低の1.5%まで下がったが、庶民や零細業者が利用する貯蓄銀行など「第2金融圏」の融資金利は下がっていない。貯蓄銀行上位10社の平均金利は7月末基準で28.6%に上っており、庶民層は低金利の恩恵を受けていないとの指摘が出ている。二つのコンソーシアムはこうした状況を踏まえ、中金利融資の活性化を掲げている。 金融委員会は「情報通信技術と金融の融合を通じた新しい金融サービスが出現し、従来の金融圏で円滑に供給できなかった零細業者などを対象にした中金利融資が活性化することが期待される」と説明する。また、モバイルを通じた金融サービスにより消費者の便利性が高まるほか、競争促進で金融産業の競争力が向上することを見込んでいる。 kimchiboxs@yna.co.kr
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