金泳三(キム・ヨンサム)元大統領と“36年の悪縁”を続けてきた全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領(写真中央)が25日、弔問に訪れた。(提供:news1)
金泳三(キム・ヨンサム)元大統領と“36年の悪縁”を続けてきた全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領(写真中央)が25日、弔問に訪れた。(提供:news1)
金泳三(キム・ヨンサム)元大統領と“36年の悪縁”を続けてきた全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領が25日、弔問に訪れた。

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 1979年の12・12粛軍クーデターの翌年、政権を握った全元大統領と、民主化運動を率いていた金元大統領は、新軍部政権の間対立し続けた。金元大統領は相次ぐ自宅軟禁によって弾圧され、挙げ句の果てに1983年には民主化を要求しながら23日間命を賭けた断食闘争に出たりもした。

 その後金元大統領は、1992年に第14代大統領選挙に勝って大統領に就任し、就任式直後には全元大統領の執権基盤になっていた軍内の私的組織「ハナ会」を剔抉。続けて1995年には「歴史の建て直し」を通じて全元大統領を賄賂授受容疑で拘束させるなど、悪縁に縛られていた。

 全元大統領は25日午後4時頃、ノ・ジェヒョン元国防長官ら側近と共にソウル市内にあるソウル大学病院の斎場を訪れた。

 全元大統領は健康そうな姿で斎場に入り、芳名録に記名と共に「故人の冥福をお祈りします」と書いた。

 また金元大統領の遺影の前で丁寧にあいさつをした後、次男のキム・ヒョンチョル氏をはじめ遺族に握手をしながらいたわった。

 続けて斎場横に準備されたお清め室で次男のヒョンチョル氏をはじめ、キム・スハン、パク・グァンヨン元国会議長らと共に座り、10分ほど歓談したという。

 全元大統領はヒョンチョル氏に「長く病んでいたのか?」、「歳はいくつになった?」などと親しく話しかけると、ヒョンチョル氏は「ここ3年間は病気だった」、「57です」と答えていた。

 またヒョンチョル氏が「体調があまり良くないと聞いたが大丈夫ですか」と心配すると、全元大統領は「歳も歳だから良かったり悪かったりするもんだ」とし、「だけどもうタバコは吸わないし、酒も飲まないから少しは良くなったようだ」としながら若い頃の喫煙の逸話などを語った。

 5日間の国家葬の最後に訪れた点を考えると、全元大統領は弔問を前に相当悩んでいたと思われる。

 弔問を終えて出てきた全元大統領は、金元大統領に対する評価及び和解について質問が殺到する取材陣を後にして車に乗り込んだ。

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