【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の鄭俊熙(チョン・ジュンヒ)報道官は30日の定例会見で、北朝鮮が朴槿恵(パク・クネ)大統領の国連総会での演説を非難し、南北が合意した離散家族再会行事の中止を示唆したことについて、「極めて遺憾だ」と述べた。 鄭報道官は北朝鮮に対し、「一方的な主張や非難、威嚇を直ちに中止し、合意を誠実に履行することを促す」と指摘。「政治・軍事的な理由で離散家族再会など人道問題から顔をそむけてはならない」と強調した。南北は8月25日、高官協議を行い、離散家族再会行事の開催などで合意した。 朴大統領は28日(米東部時間)、国連総会で一般討論演説を行い、北朝鮮の追加挑発の動きを批判し、核兵器を放棄し改革と開放を通じた経済発展の道に出るよう呼びかけた。これに対し、北朝鮮の対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会は29日、報道官談話を出し、「外に出て同族の悪口を言う悪習を捨てられず、国連の舞台で再び同族対決の妄言を言った」と非難。その上で、「せっかく推進されている離散家族再会も危うい状態」と警告した。 一方、韓国の労働組合の二大全国組織と北朝鮮の朝鮮職業総同盟は30日、8年ぶりとなる「南北労働者統一サッカー大会」の開催に向け、開城で実務協議を行っている。鄭報道官は4月には認めなった協議を今回は承認した背景について、「南北合意の誠実な履行や南北関係の状況などを考慮した」と述べた。 kimchiboxs@yna.co.kr
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