エアバスD&SのA330MRTT(同社提供)=(聯合ニュース)
エアバスD&SのA330MRTT(同社提供)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国空軍が初めて導入する空中給油機に、欧州のエアバス・ディフェンス・アンド・スペース(エアバスD&S)のA330MRTTが選ばれた。 欧州製の機種は韓国軍の大型武器導入事業でこれまで数回にわたり検討されたが、採用されることはなかった。米ボーイングのKC46Aを抑え、欧州製の機種が採用されたことにより、韓国の武器購入先が多角化したとの評価も出ている。 韓米同盟の影響で、現在韓国軍が運用する陸・海・空軍の主な武器はすべて米国から導入されたものだ。だが米国は韓国に武器を販売する際に技術移転を約束したにもかかわらず、守らなかった。そのため、高性能の武器の購入先を米国だけでなく、欧州などを含め多角化することを求める声が上がっていた。 エアバスD&S社は今回の空中給油機導入事業の入札で、ボーイングより数段上の技術移転条件を提示したという。  ◇F15Kが独島で約90分作戦可能 空中給油機が戦力化されれば空軍の主力戦闘機の作戦範囲と作戦時間が大幅に増える。 今回選ばれた空中給油機は2017年から19年までに4機が導入される見通しだ。空中給油機が導入されれば、韓国空軍の戦闘機の空中作戦時間は1時間以上増え、燃料の代わりに武装を追加で搭載できる。 現在は燃料が満タンの状態でKF16が独島で約10分、F15Kは約30分しか運用できない。だが空中給油機から燃料供給を1回受ければ、F15Kは独島で約90分作戦を遂行できる。 空軍は、韓国の防空識別圏「KADIZ」が拡張され、韓国と中国の防空識別圏が重なり合うなど、中国や日本との神経戦が続くなか、戦闘機の作戦時間を伸ばす空中給油機導入は必要と説明した。 yugiri@yna.co.kr
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