【シンガポール聯合ニュース】韓国国防部の韓民求(ハン・ミング)長官は30日、シンガポールで日本の中谷元防衛相と会談した。 朝鮮半島での自衛隊の集団的自衛権行使には韓国の要請と同意が必要との原則で合意。また、実務協議を通じ、朝鮮半島での日本の集団的自衛権行使の方式について具体的に議論を進めることで一致した。韓国国防部関係者が明らかにした。 両国の国防相会談は約4年ぶりで、朴槿恵(パク・クネ)政権発足後、初めて。 韓氏は会談で「朝鮮半島の安全保障とわが国益に影響を及ぼす日本の集団的自衛権は、われわれの要請または同意なしには行使できない」と強調した。これに対し中谷氏は、他国の領域内で自衛隊が活動する場合、当該国の同意を得ることが日本政府の方針であり、この方針は韓国にも当然適用されると説明した。 朝鮮半島での日本の集団的自衛権行使には韓国の事前の要請と同意が必ず必要だと一貫して求めてきた韓国政府の立場を日本側が受け入れたものだ。 両氏は朝鮮半島での集団的自衛権行使の方式をはじめとする双方の軍事的関心事を議論する実務級協議を進めることでも合意した。 中谷氏が北朝鮮のミサイル基地に対する攻撃の可能性に言及すると、韓氏は「北は韓国の領土だ」とした上で、「(北朝鮮のミサイル基地を攻撃する際も)われわれの事前同意が必要だ」と強調した。 韓氏はまた、朝鮮半島有事の際の在日米軍による朝鮮半島派兵問題について、韓米連合防衛体制と相互防衛条約に従い決定されるべきだと強調。在日米軍の朝鮮半島派兵は韓米両国間の問題であるとして、日本の介入の可能性に一線を引いた。 両氏は10月に行われる自衛隊の観艦式に韓国艦艇が参加することで合意するなど、国防分野の交流、協力を強化することで一致した。 また、中谷氏は韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の締結を提案したが、韓氏は両国が対立している歴史問題を踏まえ「慎重に検討する」と述べるにとどめた。 ikasumi@yna.co.kr
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