【世宗聯合ニュース】韓国の2015米穀年度(14年11月~15年10月)のコメ自給率が、豊作や国内消費の減少により5年ぶり高水準の97%に上昇する見通しだ。農林畜産食品部が2日、明らかにした。 国内消費の9%に当たる最低輸入量まで加えると供給量が消費量を約6%上回り、コメの供給過剰が不可避との観測も出る。  同部によると、昨年のコメの生産量は前年比0.3%増の424万1000トンになった一方、コメの消費は減少の一途をたどっている。実際に、昨年の1人当たりの年間コメ消費量は65.1キログラムで、前年に比べ2.1キログラム(3.1%)減少し30年連続で過去最低を記録した。 1人当たりの1日平均消費量は178.2グラムで、1膳のご飯を作るコメの量を100グラムとすると、1人が1日に2膳のご飯も食べないことになる。 コメの消費減少はコメ価格の下落につながる。民間農業研究機関のGS&Jインスティチュートによると、コメの産地価格は先月15日現在、80キロ当たり16万2680ウォン(1万7300円)まで落ち、12年9月25日以来の低水準になった。 コメ価格の下落はコメの生産基盤を崩す恐れがあり、長期的には食糧の安定需給に支障をきたすと予想される。農林畜産食品部は「美味しいご飯、手軽なご飯、健康なご飯」をテーマに昨年に続いて今年もコメの消費を促進するキャンペーンを展開する計画だ。 namsh@yna.co.kr
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