【ソウル聯合ニュース】ドーピング検査で陽性反応が出た北京五輪競泳の金メダリスト、朴泰桓(パク・テファン、25)に対し、国際水泳連盟(FINA)がスイスのローザンヌで聴聞会を開くと通告したことを受け、大韓体育会や大韓水泳連盟、朴側関係者らは30日、ソウル市内で聴聞会準備のための実務会議を行った。 会議は非公開で行われ、聴聞会準備チームの構成や、今後の対応方針、それぞれの役割分担などについて協議したことが分かった。朴側はドーピング問題を専門に扱うスイスの弁護士を代理人として選任し、聴聞会に備えていた。  朴は仁川アジア大会前の昨年9月に受けたFINAのドーピング検査で陽性反応が出た。朴側は同大会の約2カ月前に韓国の病院で健康管理などを受けたときの注射に禁止薬物の成分が含まれていたと説明。20日に病院を告訴し、現在捜査中という。 ただ、病院側の過失が認められてもドーピングで摘発された選手の免責事由にはならないため、朴に対するFINAの懲戒処分は避けられない見通しだ。 そのため、ある関係者は「聴聞会準備チームとしては懲戒の減免に焦点を合わせることが現実的な対応になるだろう」との考えを示した。 FINAは聴聞会で朴側に釈明の機会を与え、懲戒の有無や内容を決める予定だ。 1カ月でも資格停止処分が出されれば、朴は現在の大韓体育会の規定上、来年8月に開幕するリオデジャネイロ五輪に出場することができない。
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