【ソウル聯合ニュース】韓国の李明博(イ・ミョンバク)前大統領が来月2日に出版する回顧録は外交・安保分野のことを詳しく記しており、南北接触の秘話などを明かしたことに批判の声も上がっている。これに対し前政権で青瓦台(大統領府)広報首席秘書官を務めた金斗宇(キム・ドゥウ)氏は30日、「(外交・安保分野を)朴槿恵(パク・クネ)政権がよく分かっていないようだから」と述べた。 金氏は聯合ニュースの取材に対し、外交・安保分野の記述について、2013年2月の政権交代に伴い情報機関の国家情報院や外交部などの上層部が交代したため、前政権で外交や安保がどのように進められていたか分かっておらず、これを正確に伝える必要があったと説明した。 回顧録に成功した話だけを記したところで自慢話にすぎず、また、北朝鮮との非公開の接触や失敗した内容を公開してはならないという原則があるわけでもないと反論。「南北関係は時間がたてば最小限のことは公開すべきではないか」と述べた。それでもすべてを公開するわけにはいかず、韓米外交などは大きくカットしたという。 金氏は前政権で南北首脳会談が何度も見送られたことに対し、「過去と同じ方法でしてはならない」と答えた。ある状況の進展に応じ北朝鮮を支援するならば国民も理解を示すが、首脳会談を行う条件として北朝鮮がカネやコメなど大規模な支援を要求してはならないとした。北朝鮮が主導権を握っているように振舞うのは正しくなく、貢ぎ物を受け取るような態度をあらためさせようとしたと説明した。 mgk1202@yna.co.kr
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