文喜相・非常対策委員長=(聯合ニュース)
文喜相・非常対策委員長=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の最大野党、新政治民主連合の文喜相(ムン・ヒサン)非常対策委員長は13日、朴槿恵(パク・クネ)大統領が前日の年頭会見で行った発言について「国民の懸念を和らげるどころか、さらに大きな懸念を与えた」と批判した。 文氏はソウル・国会図書館での年頭会見を前に配布した演説文で、「大統領の成功を祈願し、国家経営にまい進することを期待した野党代表として失望している。不十分としか言いようがないことを残念に思う」と述べた。 朴大統領の会見については「時間は長かったが内容がなく、多くを語ったが希望がなかった」と指摘した。旅客船セウォル号沈没事故が記憶に新しく、数日前にソウル近郊のマンションで多くの死傷者を出す火災が発生したばかりだが、安全についてひと言も言及しなかったと非難した。 また、大統領元側近の国政介入疑惑をめぐり、与野党、革新・保守が口をそろえて国政刷新だけが答えだと訴えているが、朴大統領は人事刷新はおろか側近をかばったと主張。青瓦台で問題が発生したにもかかわらず責任を取る人が誰もいない上、謝罪もしないということがあり得るのかと問い返した。 朴大統領の経済に対する認識についても「ほかの国の話をしているのかと思った」と批判した。解雇が自由な労働市場、正しい規制もなくす無差別的な規制緩和、財閥に恩恵を与える政策では経済を立て直すことはできないとした上で、さらに大きな危機が訪れる前に政府の経済方向を全面的に見直すよう求めた。 南北問題については「北との対話、交流を進め協力すべきだ」と述べ、2010年3月に発生した海軍哨戒艦「天安」撃沈事件を受け同年5月から実施している対北朝鮮制裁措置の撤回や金剛山観光の再開など具体的な行動に乗り出すよう促した。
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