【ソウル聯合ニュース】韓国産業通商資源部と韓国貿易協会が7日発表した1~11月の韓国の対中国輸出は前年同期比0.5%減少となり、12月も業績が振るわなければ年間の対中輸出実績がマイナスを記録する可能性が大きくなった。中国と欧州の経済が低迷したことが影響した。 韓国の輸出全体のうち約2.5割を占める対中輸出の落ち込みにより「輸出強国」の地位への悪影響が危ぶまれる。今年の対中輸出が前年比減となれば、2008年の世界的金融危機を受けてマイナスを記録した2009年以降初めてとなる。 11月には対中輸出は前年同月比3.2%減少した。月別でみると、今年1月から4月までは前年比で増加し続けたが、5月に9.4%急減して以降、8月まで4カ月連続で減少となった。9月(6.4%)と10月(3.5%)に増加したが11月に再び減少に転じた。 対中輸出の落ちこみは中国や欧州の景気沈滞の影響が大きい。韓国の対中輸出量の半数ほどが中国での現地加工を経て欧州などに輸出される加工貿易であることを踏まえると、欧州などの先進市場の景気沈滞が対中輸出にも打撃を与えたことになる。 中国製品の競争力が急激に向上したことも対中輸出の悪化につながる。貿易協会の研究委員は「対中輸出は来年も展望が明るくない。中国が韓国から輸入していた製品を自国生産し、石油化学、携帯電話などの競争力が高くなっており、敢えて韓国製を輸入しようとしなくなった」と説明した。 namsh@yna.co.kr
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