会談後、握手を交わす金長官(右)と下村文科相(文化体育観光部提供)=30日、ソウル(聯合ニュース)
会談後、握手を交わす金長官(右)と下村文科相(文化体育観光部提供)=30日、ソウル(聯合ニュース)
【横浜聯合ニュース】韓国文化体育観光部の金鍾徳(キム・ジョンドク)長官は29日、横浜で行われた下村博文文部科学相との会談で、日本にある韓国文化財の返還問題などを議論する協力機関の創設を提案した。金長官が聯合ニュースとのインタビューで明らかにした。 金長官は「日本側は対馬の寺から韓国人に盗難された仏像について言及し、われわれはその問題だけでなく、日本側が韓国から不法に持ち出した文化財も議論しなければならないとした」と説明し、「この問題を協議する両国共同の協力機関を設置するよう提案した」と伝えた。 これに対し、下村文科相は特別な反応を示さなかったという。 金長官は「海外の韓国文化財のうち、43%に達する6万7000点以上が日本にあるだけに、そのリストや取得経緯などをユネスコ条約(文化財の不法な輸出入・所有権移転禁止条約)に基づいて明らかにする必要があることを強調した」と述べた。 近年、両国の間では文化財と関連した問題が相次いでいる。今年7月、日本政府が韓日国交正常化交渉で韓国から持ち出した文化財に関する情報を隠蔽(いんぺい)したことが東京高裁の判決文などで明らかになった。これを受け、韓国政府は日本内の韓国文化財のリストや関連した非公開文書を公開するよう日本政府に公式に要求した。また、日本は韓国人窃盗団が2012年10月、対馬の寺から盗み出し、韓国に持ち込んだ仏像2体の返還を求め、韓国の裁判所は寺の仏像の取得経緯が確認されるまで返還を見送ることを決め、両国間の外交摩擦が高まった。 一方、金長官と下村文科相は来年の国交正常化50周年を記念するため、両国のオーケストラの共演など、文化交流プログラムについても意見を交換した。 下村文科相は13世紀の元寇(げんこう)の沈没船の一部が長崎沖で見つかったとして、共同発掘を提案したという。 会談は6回目となる韓国と中国、日本の3カ国による文化大臣会合前に行われた。金氏は会談前、代理で出席した中国の副文化相とも会談した。3カ国は30日に会合を開き、文化協力の拡大に向けた「横浜共同合意文」を採択する。 kimchiboxs@yna.co.kr
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