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公開された写真では、金第1書記はカメラを持ち、慣れた手つきで女性パイロットの写真を撮っている。一方、女性パイロットは金第1書記と一緒に記念写真を撮った時よりも緊張した表情でカメラを見つめている。
労働新聞は金第1書記の写真撮影に対し「すばらしい娘を育てた両親にも写真を送ってくださり、国じゅうにも大きく紹介しようと写真まで親しく取ってくださる大海のような恩情を施してくださった」と表現した。
金第1書記のこのような姿は、自ら温かくて気さくな姿を見せるための演出であり、また若い指導者として強くイメージづける意図も込められているとみられる。
北朝鮮の最高指導者が自らカメラを持って写真を撮ることは初めてではない。
金日成(キム・イルソン)首席も自らカメラを手にして、子どもたちの写真を撮る姿を演出したことがあり、関連メディアの報道を通じて写真が公開された。
金第1書記のこの日の姿は、金日成首席の統治術と深い関連があるとみられる。
金正日総書記の場合は自らカメラを持っている姿が公開されたことはない。
金正日総書記は16歳の時である1958年5月1日に、金日成首席が平壌(ピョンヤン)郊外の湖で小説「林巨正(イム・コッチョン)」の著者であるホン・ミョンヒ先生を乗せた船をこぐ姿を撮ったことがある。
この写真は公開された当時に金日成首席の専属カメラマンが撮ったものだと思われていたが、46年が経った2004年12月に金正日総書記本人が撮った写真であることを幹部らに明かし、メディアが報じたことがある。
この日の金第1書記の姿から注目すべき部分は、北朝鮮の最高指導者の公開活動写真に最高指導者の顔ではなく、後ろ姿が写った異例的な写真が報道されたという点だ。
労働新聞はこの日、金第1書記が写真撮影をする姿を、金第1書記の後ろから撮り、金第1書記よりも女性パイロットにスポットを当てる構図の写真を載せるという破格的なことを行なったのだ。
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