【ソウル聯合ニュース】在日コリアン2世の詩人、細田伝造さんの「中原中也賞」受賞作の詩集「谷間の百合」のハングル版が韓国で出版された。 ソウル市内で31日、出版記念会が開かれ、細田さんや韓国詩人協会の文貞姫(ムン・ジョンヒ)会長らが出席した。 細田さんは65歳で詩を書き始め、69歳だった昨年2月、デビュー作の「谷間の百合」で、優れた現代詩集に贈られる中原中也賞を受賞した。詩集では日常の中での発見や驚き、生と死などが韓国の言葉をまじえてうたわれている。選考委員らは「韓国と日本の切断の意識が、ざらざらとしたつぶてのようなことばの感覚でとらえられている」として、「年齢を超えて、若々しいことばの世界が創造されていた」と評した。 細田さんの父親は日本植民地時代に故郷の韓国・全羅南道を離れ、日本に移り住んだ。現在、細田さんはさいたま市で会社を経営している。 ikasumi@yna.co.kr
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