韓国サッカー代表のシュティーリケ新監督が2試合を終え、「公開的な選手批判はしない」と断言した
韓国サッカー代表のシュティーリケ新監督が2試合を終え、「公開的な選手批判はしない」と断言した
韓国サッカー代表のシュティーリケ新監督は、なぜ”期待の星”キム・スンデ(23、浦項)へチャンスを与えないのだろうか。そんな疑問が投げかける中、インタビューに応じたシュティーリケ監督は新たなチーム作りについて語った。

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 シュティーリケ監督率いる韓国代表チームは去る14日夜、ソウルワールドカップ競技場で行われたコスタリカとの一戦に臨み、1-3で敗戦を喫した。これにより韓国は、シュティーリケ監督を新監督に迎えた後、初の黒星となった。

 シュティーリケ監督は2-0で勝利したパラグアイ戦で起用した11人の内、キ・ソンヨン、イ・チョンヨン、ナム・テヒの3人のみをコスタリカ戦でも再びスターティングメンバーとして起用。残り8人は、一戦目で起用しなかった”新顔”を初めて起用した。最大限多くの人員を試験的にプレーさせたい、との意図だった。これにより、キム・ミンウやナム・テヒ、チョ・ヨンチョルなど、以前の代表チームでは注目を浴びることが少なかった選手たちが、活躍することとなった。

 ハン・ギョウォンはコスタリカ戦の後半38分に交代選手としてピッチへ。ただ、Kリーグで高い評価を得ているキム・スンデ(浦項)のみ、1秒もピッチに立つことはなかった。その理由は、何なのだろうか。

 試合後、シュティーリケ監督は「キム・スンデを起用しなかった特別な理由はない。ただ、試合を見たとき、投入する状況ではなかったということ。後半のような状況では、キム・スンデよりイ・ドングクがヘディングにも強いと判断した」と明かした。キム・スンデの空間をうまく使うテクニックより、イ・ドングクの空中戦が必要だった、との答えであり、特別にキム・スンデの能力を低評価したのではない、とのことだ。

 後半、ナム・テヒを下げてキム・ソンヨンをFW起用したことについても同様の脈絡だった。シュティーリケ監督は「キ・ソンヨンを攻撃的に前線へあげたのは、ナム・テヒが初試合だったという点でフルタイム起用するには体力面で問題があるように見えたから」と説明。イ・ドングク-キ・ソンヨンのタッグに監督が大きな期待を寄せていることがわかる戦略だった。

 シュティーリケ監督が就任し、2試合を終えた韓国代表。選手たちの能力をすべて把握するには、まだ時間が足りない。2試合を終えて活躍が乏しいと悲観する必要もないが、まずまずの得点力だと安心することもできない。

 シュティーリケ監督は「現在、最も補完すべき点はここで話すことはできない」としながら、「選手を個人的に批判する席はここ(インタビューの場)ではなく、個人ミーティングだと考えている」と断言。選手たちの短所を手厳しく指導するという意志を明かしつつも、公開的な選手批判は避けながら、新たなチーム作りをするというシュティーリケ監督。生まれ変わった韓国チームに、全国民の期待が寄せられている。

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