SKテレコムの体験ブースイメージ=(聯合ニュース)
SKテレコムの体験ブースイメージ=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】今月20日から3週間、釜山の展示コンベンションセンター・BEXCOで開催される国際電気通信連合(ITU、本部ジュネーブ)の全権委員会議では、韓国を代表するIT(情報技術)企業が新技術を公開する予定だ。 IT業界によると、携帯通信会社や電子メーカー、装備メーカーが全権委員会議に出席する外国人に「IT強国」韓国の新技術を披露し技術の高さを内外に印象付ける計画だ。 ◇携帯通信会社、「ワールドITショー」にブース設置しPR 携帯通信会社は韓国で初めて開かれる全権委員会議の舞台で技術力をアピールすることに総力を挙げている。 大手携帯通信3社は20~23日に、BEXCO第2展示場で開催される情報通信技術(ICT)分野の国内最大展示会「ワールドITショー2014」にブースを設ける。 同展示会で最大規模のブースを運営するSKテレコムは、第5世代移動通信(5G)の関連技術を展示する。 同社は2020年までに本格的な5G時代を切り開く世界初の携帯通信会社になることを目標に掲げ、これまでエリクソンやノキア、装備メーカーと共に技術開発を進めてきた。 5G技術や、年内の商用化を進める三つのLTE周波数帯を束ねて広帯域化するキャリアアグリゲーション(CA)技術、クラウド、モノのインターネット(IoT)、ヘルスケア、スマートハウスなど、同社が力を入れる分野の製品を披露する。 また、移動型ICT体験館も全権委員会議の期間中、釜山に設置され釜山市民に公開される。 KTもSKテレコムと同じく「進化する通信(Ubiquitous)」ゾーンにブースを設けスマートエネルギー、統合セキュリティー、次世代メディア、ヘルスケア、知能型交通管制などの新技術やサービスを公開する。 KTは特に、今回の展示で従来の光ファイバー網より10倍速い10ギガインターネットサービスを公開する予定だ。 LGユープラスは、「5Gグローバルサミット2014」の開催期間中にLG電子のブースで世界初のクアッドコア4Kインターネットテレビ「U+tv G4K UHD」を展示し、5Gを見据えた自社の戦略を紹介する。 各社の最高経営責任者(CEO)による基調演説にも注目が集まる。 LGユープラスの李相哲(イ・サンチョル)副会長は20~21日にBEXCOオーディトリウムで行われる「5Gグローバルサミット2014」で、「5Gに向けた革新と進化」をテーマに基調演説を行う。 KTの黄昌圭(ファン・チャンギュ)会長は27日、「グローバルICTプレミアフォーラム」で「創造経済とギガトピア」について発表する。黄会長は21日開かれる記者会見で同社が推進中の海外ネットワーク事業について紹介する予定だ。 ◇電子メーカー、スマート製品を一挙公開 サムスン電子は全権委員会議で、安定的でセキュリティーに優れたWiFi(ワイファイ)サービスを提供する。 会議の公式無線ネットワークインフラに選定された「スマート無線LANセキュリティーAP(接続地点)」を公開し、会議の参加者らに体験してもらうことで製品の技術力を内外に紹介する。 BEXCOには同製品が約350台設置され、同時に数千台の機器が接続する高密度環境で安定したWiFiサービスを提供できることを示す予定だ。 同製品は搭載されたセキュリティー機能を通じ、10秒以内にネットワークへの無断侵入を探知し30秒以内に侵入を遮断する機能が装備されている。 これまではこれと同じようなセキュリティー機能を提供する場合、別途装備を購入しソリューションを構築しなければならなかった。同製品を利用すれば、コストカットや省スペースが期待できるという。サムスンは「ワールドITショー2014」にも参加して最先端の通信技術やスマート製品を披露する。 ソウル・光化門などに設置された大型スクリーンで全権委員会議を宣伝してきたLG電子も、「ワールドITショー2014」でさまざまな先端機器を公開する。 公開されるのはスマートフォン、タブレット型端末などのスマート機器をはじめ、腕時計のようなウェアラブル端末、有機ELテレビ、スマートハウスなど。 インターネット技術専門企業のダサンネットワークスは20日午前、全権委員会議場内のSKブロードバンド10ギガインターネット体験館で世界最速の「10ギガ未来インターネット」を披露する。 この技術は政府事業としてSKブロードバンドとダサンネットワークスが開発したもので、フルハイビジョンクラスの映画1本を0.75秒でダウンロードできる。従来の100メガ商用インターネットと比べ100倍の速度を実現した。 ◇ネイバー、ダウムカカオの代表演説 全権委員会議ではインターネットサービス大手、NAVER(ネイバー)の金相憲(キム・サンホン)代表とダウムカカオの李碩祐(イ・ソクウ)代表が出席し、自社のサービスを説明する講演の場も設けられる。 両氏は27日、「グローバルICTプレミアフォーラム」のセッション「創造的なユーザー」で「進化するNAVERサービス」、「カカオモバイルプラットフォーム戦略」をテーマにそれぞれ講演を行う。 また、米シスコシステムズ、中国・華為技術(ファーウェイ)、米クアルコムなど海外企業やアールサポート、YHデータベースなどの国内中小企業も通信、IT融合、スマート機器などさまざまな製品やサービスを披露する予定。 sjp@yna.co.kr
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