【世宗聯合ニュース】韓国の尹成奎(ユン・ソンギュ)環境長官は米ニューヨークの国連本部で24日(現地時間)、水銀による健康被害や環境汚染の防止を目指す「水銀に関する水俣条約」に署名した。韓国環境部が25日に発表した。署名は法的義務を伴わないが、条約の支持と締結への意思を表明することになる。 水銀は人の健康や環境に深刻な影響を及ぼす。こうしたリスクを低減するため、国連環境計画(UNEP)で法的拘束力のある条約の制定が決まり、政府間交渉を経て昨年10月、熊本市で行われた外交会議で水俣条約が採択された。条約の発効は50カ国が締結してから90日後で、2016年と予想される。 条約は水銀の製造から使用、排出、廃棄に至るまでの履行事項を定めており、発効すれば水銀に対する国際的な管理が一層強化される。 韓国で法令に基づき管理されている製品は大部分が条約の基準を満たしており、管理外の製品は需要が減少傾向にある。また、韓国の排出許容基準の管理は欧州連合(EU)並みで、今後確定する条約基準を十分順守できると環境部は見込んでいる。ただ、廃棄に関しては別途に回収・埋め立ての基準が設けられる可能性もあり、処理コストも発生し得る。 環境部は条約発効に備え、関係官庁とともに関連法令を整備し、総合的な水銀管理対策を講じる方針だ。水銀の使用や排出量の削減、人の健康へのリスク低減などの取り組みも積極的に進める。 mgk1202@yna.co.kr
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